カテゴリ:不動産売却 動画 / 投稿日付:2021/09/21 14:30
遺産分割協議について解説しています。
遺産分割協議ってなんですか?
はい。
相続全員で亡くなった方の遺産の分け方を決めることです。
では遺産分割協議は何をしたらよいですか?
はい。まずは故人の出生から亡くなられたときまでの戸籍謄本を全て発行してもらいます。
最初は本籍地の役所に問い合わせしていただければと思います。
本籍地が変更されている場合は、新しい本籍地から辿っていただくといいですね。
遺産分割協議はその戸籍に載ってる関係者全員で行う必要があります。
例えば相続人の未成年者など法律行為ができない方がいる場合はどうしたらよいでしょうか?
その場合には家庭裁判所で特別代理人を選定し遺産分割協議に加わっていただく必要があります。
特に未成年者が相続人にいる場合、未成年者の親は相続人でもあるために、利益操作になってしまうので特別代理人にはなれません。
相続人の中に失踪者がいた場合にはどうですか?
その場合にも不在者財産管理人を家庭裁判所で選任していただき協議に加わっていただきます。
協議や分割の仕方はどうしたらいいでしょうか?
基本的には話し合いです。財産の分け方は自由です。ただし全員の同意が必要です。
代表的な分割方法は4つです。
まず1つ目、現物分割。2つ目、換価分割。3つ目、代償分割。そして4つ目、共有分割です。
はい。まず1つ目現物分割が、形を変えずそのまま分ける方法です。
例えば不動産は長男、現金や株は次男などです。
そして2つ目換価分割、相続財産を売却しお金に換金して分ける方法です。
そして3つ目代償分割、こちらは1人の相続人が財産を多くもらい、他の相続人に現金を渡すという方法です。
そして最後共有分割、こちらは不動産など持分を設定して分ける方法です。
実際に協議が終わった後の進め方を教えてください。
はい。相続人全てが合意したらその内容を記載した遺産分割協議書を作成します。
遺産分割協議書はどのように作成したらよいでしょうか?
相続人がそれぞれ戸籍、実印、印鑑証明書を持ち寄り合意して署名押印を行います。
相続人の中でどなたか進行役を務めて頂くとスムーズにいきますね。
なかなか一度に集まれない場合には、リーダー役がそれぞれ相続人と話しを行い協議書を作成し郵送で行うケースもあります。
どういった手順で進めていけばよいのでしょうか?
はい。
まずは遺言書の有無の確認、そして借金を含めた相続財産の確認、そして相続人の確認、そして遺産分割協議書の作成で最後に相続人全員の署名押印の順番に進めていくとスムーズです。
最初に遺言書を確認するのは何か意味があるんでしょうか?
はい。たとえ遺産分割協議が纏まったとしても後から遺言書が出てくるとその遺言書の方が優先されてしまうので、せっかくの遺産分割協議が無駄になってしまいます。
ですので遺言書の有無の確認が最優先になるのです。
その他気を付けておくべきポイントはありますか?
はい。遺産分割協議書は各財産ごとに作成することが可能です。
また預貯金の引き下ろしについては、各金融機関ごとに指定の書式がある場合もありますので、
事前に問い合わせしておくことがいいかもしれません。
また書類作成には税理士や会計士などの専門家にご相談いただくのもおすすめいたします。
ありがとうございました。